“動かない”を“動く”へ整える【可動域専門】
整体師ムラタ 星加さゆりです。
前回からの続きです。
アリアとの毎日は小さな波があり、時に大きな波が来る毎日でした。背中からわかるほどの腫れが引いたかと思えば、突然、ピンポン玉やテニスボール大以上に腎臓が腫れることも度々ありました。
またかと、慌てて病院へ駆け込むも血液検査で数値異常はなく、ぐったりとするのです。その度に、医師と小首をかしげるのです。おなかの不思議だと思います。それでも、毎日毎日おなかを見ていると、数値に出ない不調を手で感じるのです。
ゆっくり、一進一退でアリアは断薬に成功し、それに合わせ、前後の伸びがしっかり出来る、しっかり腰を落とし排泄できる、散歩の歩幅が広がり距離を伸ばしたがる。おなかを使う動きが、意図的なのか本能的なのか増えていくのです。そうした回復の前後に、おなかのだらんとした垂れ下りがあるべき位置に収まっていき、カラダの動きも、尿の勢い、便の調子も戻っていくのです。
ありがたいことに、その後アリアは医師たちが思った以上に回復し、長期の服薬から皮膚のトラブルは増えたもののブルドッグ自体が皮膚トラブルが付いて回ることを考えると、十分すぎるほど元気に走り回れるようになりました。
看取ることも考え実家から引き取ったはずが、結婚後の今の場所にも一緒に引っ越してきて、夫にもたくさん可愛がられながら暮らしました。
大きくなった腎臓で、腰が伸びないかもと言われていましたが、腎臓は癒着部分のかたさ以外はすっかり戻り、調子が悪くなると腫れたりおなかがだらんとするものの、それはアリアの大切な健康のバロメーターとして収まりました。

※新居に越して新しい家族の黒猫むぅ君との写真。あばらの浮きも、腰の腫れもありません。
カラダはおなかの鏡
おなかは柔らかくあたたかいのが理想的
健康な時は深い呼吸で内蔵マッサージを自力で出来ること
弱り切った時、消化より回復にエネルギーが回るので、食べ過ぎると負担が上回ること
施術を回復のペース以上にしては毒になること
動物の動きは、おなかから大きく動いていること
内腿をしっかり使うほどに動くと、おなかの動きも増すこと
姿勢とおなかは関わりが深いこと
他にもたくさんありますが、何より、生き物の生命力・回復力はとてもたくましく、私はあくまで見守り少し手助けをして、回復力を待ち、命へつなげるだけということ。
病気から3年後、人間年齢111歳に亡くなるまで腎臓の数値に問題なく生涯を終えました。
ブルドッグは平均寿命が8歳≒人間年齢53歳なので、そこから見ても大往生です。
そして、アリアさんは、亡くなるまでにもうひとつ大きなおなかの経験を私にくれました。
次回は病気とは違う、加齢と老衰のハナシです。


