こんな”動けない”はありますか

可動域専門
整体師ムラタ　星加さゆりです。

実際に整体師ムラタにお越し頂いている方のお話ですが、8年ほど前、この方は施術ベッドでうつ伏せになると左のお尻が浮き、左足を伸ばすことが出来ませんでした。
その頃の私は、今よりも未熟だったので、どうしようと思ったことを覚えています。

浮くってどの位？と、思われましたか。
げんこつが入る位でした。

お越しになられた理由は、腰痛で義理のお父様の介護をやり切りたいのにままならないとのことでした。
立っていても、おカラダが傾いておいででしたが、それよりもお辛そうなのが、毎週のようにお腹を壊し、痛みと激しい消耗に見舞われ体力が追い付かず、げっそりとされ、呼吸は浅く、ずっと力が入っているご様子でした。

それまでの、おカラダのことをお伺いすると、鼠径ヘルニアの手術を行いネットを入れているとのこと。
小柄な方でしたが、おカラダを強くするために、ジムにお友達と行けば、一人くたびれ切ってしまい続けられない。
それが、ヨガだったり、他の体操だったりしたようですが。いずれも同じでした。

お腹を触ると、カチカチでとても冷たい岩のようだったことも、今でも覚えています。

ひと通りの施術をして、腰の痛み自体は大丈夫とおっしゃってくださっていたのですが、まだ左腰は指が二本入る位には浮いていましたが、足は伸びていました。お腹にそっと触れていくと『お腹が一番痛い。腰まで痛む。』と、驚かれていました。

『ムラタさんの手がとても暖かくて気持ちがいいね。ほっとするよ。』と、おっしゃられた頃、それまで、すっと浅かった呼吸と、緊張した体の力が抜けました。

その時、ご自身では、その呼吸の深さと緊張の解けたおカラダをぼんやりとしか自覚できていませんでしたが、施術を重ねる度に体が覚えていき、ご自身でも徐々に、呼吸が浅くなる、力が入りすぎている時に気が付くことが増えて行かれ、少しずつ快活に過ごす生活を取り戻して行かれました。

それに合わせて、腰の痛みではなく、メンテナンスとしてお越し頂くようになっていかれました。その頃から、メインのお悩みはお腹のことになりました。それがご自身の調子を気付きやすいようです。

勿論、まっすぐうつ伏せになるのもへっちゃらになられましたが、調子を崩すと浮くまではいかずともバランスが崩れてきますし、お腹の調子も崩れます。

今に至るまでの間、お父様を見送り、お孫さんたちを見守りつつ、膝痛、五十肩等になられることもありましたが、その時々、上手に乗り越えて来られました。そのお話はまた別の機会にお伝えしますね。

そんな風にして、だいぶ長いお付き合いをさせて頂いておりますが、時々『会った頃より元気だね』と、優しい笑顔でお話しできることが、何より嬉しい整体師ムラタです。

あなたの”動かない“お悩みは、なんですか？
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
整体師ムラタ　星加さゆり

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